THE STONE ROSES ロックを変えた1枚のアルバム

2012/08/02

Book FujiRock Music TheStoneRoses

t f B! P L


THE STONE ROSES再結成。

ありえないと思っていた奇跡が昨年起こり、つい先週は、彼らが苗場に来てライブを披露した!しかもオリジナルメンバーで。

フジロックに行けなかった私は、TwitterのTLで流れてくる感想やら写真やらで、悶々としながらも(笑)、一緒に見た気分を味わいました。

彼らのライブ自体は、「Second Coming Tour」の時に見ていますが、あの時はドラムがReniじゃなかったからなあ。

久しぶりにファースト・アルバムを聴き直すと、やっぱり名盤だなぁ、と思うわけです。




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ザ・ストーン・ローゼズ
ゾンバ・レコーズ・ジャパン 2001-03-14
by G-Tools

このファースト・アルバムが発売されたときは、私はまだ大学生。

このアルバムを知ったのも友人に教えてもらったから。当時、私は、フリッパーズ・ギターに夢中で、ホワイトジーンズにボーダーシャツにベレー帽という、まさに、な恰好をしてました。(フリッパーズの「LOVE TRAIN」は、「Elephant Stone」を下敷きにしていると思います)

発売から23年経ってますが、いまだに色褪せないアルバム。今聴いても、血沸き肉躍るサウンドであります。

あ、ちなみに、「Elephant Stone」はUS版にしか収録されていなかったと思います。

当時は、フィードバックギターサウンドに甘いメロディというバンドも多い中、THE STONE ROSESはそこに「ダンス」というリズムを持ち込んだのが新鮮でしたね。

その後、フォロワーというか同志も数多く出て、マンチェスター・ムーヴメントを築きました。Happy MondaysとかPrimal ScreamとかThe CharlatansとかInspiral Carpetsとか(そういえば、The Charlatansは、"Inspiral Roses"とか言われてましたね)。オアシスが出てきた時も、明らかに彼らのフォロワーでした。リアムのボーカルスタイルは、イアンに似てますし。リアムは、「ローゼズが再結成したら、前座をさせてほしい」と言っていたとか。実際、苗場で、リアムはめちゃ弾けてたようですね(笑) お兄ちゃんノエルも来てたんだから、本当に前座をやってくれたら良かったのに。

ドラムのReni、ベースのManiが盤石のリズム隊を形成しているので、John Squireのギターが暴れても、Ian Brownのボーカルがどんなにショボくても(笑)、本当にかっこいい。たった4人で、こんなかっこいいサウンドが出せるとは。個人的には、しなやかで千手観音のようなバチさばきのReniのドラミングが大好きなのです。

リズム面とか楽曲ばかりに注目が行くかと思いますが、イギリス人の友人に聞くと、「ローゼズはねえ、イアンの歌詞がいいのよっ、歌詞が最高よっ!」と熱弁を浴びたこともありました。

確かに、「She Bangs The Drums」の中にある、「過去はお前のものだけど、未来は俺のもの」というフレーズも最高。

そんな彼らを「再発見」できる本も発売されています。クッキーシーンの伊藤英嗣氏とロックカメラマンの久保憲司氏の書籍。 (全くもって余談ですが、クッキーシーンという雑誌名は、外国人が発音した「好奇心」に由来しているとかなんとか。)

久保憲司氏の写真も大好きです。ロックな一瞬をとらえた写真が多いですね。(私がサポートしているバンドやアーティストのライブ写真をお願いしたいけど、feeは高いでしょうねえ(^^;;)



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ザ・ストーン・ローゼズ ロックを変えた1枚のアルバム
久保憲司、伊藤英嗣
イースト・プレス 2012-07-08by G-Tools
そうそう、彼らのシングルやアルバムのアートワークも、かっこいいですよね。ジャクソン・ポロックの影響がありありと見てとれますが。

サウンドも歌詞もアートワークも、そして、彼らのビッグマウスも、いまだに刺激的であります。(そして、イアンの不安定なボーカルも!イアンのボーカルの不安定さは、もうデフォなのです。ファンは愛をもって接しています(笑)「今日のボーカルはマシだなあ」とか。)

あ~、単独で再来日してほしい!
切に願っています。


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