「お金が教えてくれること」というタイトルに惹かれて、買ってみました。
家入さんというと、私は、やはりPaperboy&Coの社長さんで、史上最年少でJASDAQに上場して、という「成功者」のイメージが強くあります。上場するときの、事務作業って、本当に血を吐くぐらい大変なので、もうそれだけで尊敬してしまいます。上場した時の創業者利益も莫大あるのを知っていますので、「お金持ち」というイメージがあったのですが・・・。
Twitterでよく「携帯止められた」とか書かれていて、「どうせネタだろう」ぐらいにしか思っていなかったのですが、どうやら本当だったみたいですね。
幼少の頃の貧乏時代、引きこもりからの起業、そして上場。上場後は、潔く社長の座を降り、上場益で飲食業やってみたり、起業家やベンチャーに投資してみたり、ネットで炎上してみたり。
どうやら上場後に始めた飲食業で、ほとんどのお金(十数億円)を使い果たしてしまった、とか。
貧乏とお金持ちの両サイドを経験された、その体験と言葉には重みがあります。
最近、私も、「お金ってなんだろう」と考えることがよくあったので、まさにジャストな書籍でした。
今までの常識は、いい大学に入って、いい会社に入って、結婚して子供作って家を買って、定年まで働いて、というレールが最良とされてきたように思いますが、会社は大企業であってもつぶれるし、給与は上がらないし、年金も額面割れ確実だし、と、今まで誰も経験したことがない低成長で収入減、というのが現実になっています。実際、私も給料は年々減っています(今月から復興税も上乗せされてますしね)。
こういう現実の中で「どう生きていくか」ということを考えざるを得ない。
この書籍の中で共感したのは、以下のこと。
- 会社に依存するのは危険。別の顔も持とう。
- 自分の生活コストから収入を逆算する。
- お金の使い道。モノよりも体験。
- モノはもう満たされている。身軽になろう。
- 「何もしない」はリスク。
- 執着心は捨てる。
- 「個の時代」がやってきた。
- お金は車のガソリンのようなもので、循環する。
「身軽になろう」というのは、まさにそう思います。こう感じたのは、やはり311がきっかけ。津波でモノもヒトも流されて、なくなってしまった。そうなった時に、最後に頼れるのは、自分の能力と、人の輪。映像でしか見ていませんが、あの喪失感は、本当にただごとではありません。あの状況が、いつ自分の身にふりかかってきてもおかしくない。
最近は物欲もすっかりなくなってしまい、身の回りにあるのは、着替えとiPhoneと大切な人だけ、というような状況です。物欲がなくなった代わりに、「旅に出たい病」に犯されていますが(笑)
これからは、会社勤めであっても、収入の有無は関係なく、別の柱を持っておくことが重要なように思います。あと、自分は何が得意で、何を提供できるか、ということも、きちんと意識しておいたほうが良いのでしょう。
しかし、こういう時代は、自分の実力も試せますし、ワクワクしますね。
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