日本レコード協会が調査した「音楽メディアユーザー実態」の件

2013/02/15

Music

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日本レコード協会から、2012年度版の「音楽メディアユーザー実態調査」の発表がされていました。

この調査が、世の中の実態を100%正しく表しているとも言い切れませんが、ある程度、参考になる統計だと思います。

詳しくは、以下のサイトにある報告書(PDF)をご覧いただければ、と思いますが、かいつまんで、個人的に気になった点を挙げていきます。

一般社団法人 日本レコード協会|プレスリリース








CD購入とCDレンタル


CD購入とレンタルの割合は、購入が全体の約30%、レンタルは約22%。やはり割合は昨年度から、それぞれ約2%程度減少しています。CD買わなくなりましたもんねえ。

購入アルバムのジャンル


ジャンル的には、やはり日本のポップスが断然多い(約54%)。海外のロックは、20~50代の男性に人気。K-POPは30~50代の女性が多いですね。逆に、ジャズは、50~60代の男性が多い。アニメ音楽は若年層に大人気。あと、ボーカロイドは、中高生の女子に大人気!

有料音楽配信のジャンル


日本のポップスが、約59%。その次に、海外のポップスが約22%。購入CDの傾向と同じような感じ。中高生・大学生には、アニメ音楽とボーカロイドが人気。

未知のアーティストを知る方法


購入(CD、音楽配信)では、未知のアーティスト:既知のアーティストの割合は、4:6。着うたフルは、未知のアーティストが約5割を占める。

未知のアーティストの購入のきっかけは、無料動画サイト(YouTube等)が多い。その他は、テレビCMやテレビ番組(音楽番組)。中学生~20代社会人は、YouTube経由での購入きっかけが顕著。30代以上はテレビがきっかけになるケースが多い。アーティストの公式サイト(ブログなど)も多い。

音楽消費の変化


やはり有料聴取層が減少し、無料聴取層が増加傾向。有料聴取層の減少の原因は、やはり「金銭的な余裕が減った」こと。普段から音楽は聞いているものの、購入する金銭的余裕が減った、というような感じですね。

ライブ・コンサートのユーザー動向


ライブやコンサートの参加率は、約3割。全体的に女性の参加が多く、中でも50~60代の参加も多い。夏フェスもいろいろ増えましたしね。

ライブやコンサートでのグッズ関係の平均支出は、約6,000円(年間で)。うーん、平均するとそんなもんか。

CD販路としてのライブやコンサート会場は、限定的ではあるものの、ライブ参加者に対しては、重要な販路となっている。買う理由は「演奏された曲が入ったCDをもっていなかったから」「会場での購入特典」「会場でしか買えない」というのが三大購入理由。なるほどねえ。限定盤だと、つい欲しくなりますよね。アーティストにサインなんかしてもらったりして!


やっぱり楽曲や音楽活動のPRで、YouTubeは非常に有効なんですねえ。映像で流せば人気が出る!というわけではなく、当たり前ですが、「中身」(コンテンツ)が一番大事ですよね。


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